2009 Fiscal Year Annual Research Report
自然な大統一理論と宇宙論と超弦理論からの導出とその予言
Project/Area Number |
19340059
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
前川 展祐 Nagoya University, 大学院・理学研究科, 准教授 (40273429)
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Keywords | 大統一理論 / 超対称性 / 超弦理論 / 宇宙論 |
Research Abstract |
世代双称性を持つE6大瓶一理論において予言される特徴的なスフェルミオンスペクトラムにおいては、たとえ、超対称性の破れのパラメータを実に取ったとても、小林一益川位相を導出するために湯川結合定数を禎素数にとると、中性子の電気双極子モーメントが大きく出すぎる、という問題が存した。その問題と、従来からある超対称性CP問題を解決するために、CP対称性を自発的に破るというアイデアを導入した。すると、以上の問題が解決されるだけではなく、これまで、パラメータ間の相殺が要求された、アップクォークの質量や、Vubの大きさなどが、相殺なしに自然に導出される、というバイプロダクトを得た。さらに、導入した有限対称性のために、許される項が限られたため、クォーク、レプトンの質量行列に対して、予言能力がある理論になった。それらのことをまとめて、論文として発表した。 また、中性子の電気双極子モーメントが大きく出すぎるという問題は、一応、解決したが、現在の実験バウンド近くになることがわかってきた。その予言が将来の実験で観測される可能性がある。このことも論文としてまとめて発表した。 超弦理論から、E6大統一理論を導出する、というプロジェクトも大きな進展がった。ようやく、アジョイントヒッグスを持つ、3世代のE6大統一理論になる、超弦理論の真空を2つ見つけることができた。他にどれくらいあるか、また、現象論的に満足できるものかどうかの解析等を現在、行っているところである。
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Research Products
(6 results)