2007 Fiscal Year Annual Research Report
レプトンフレーバー混合構造決定法に関する理論的研究
Project/Area Number |
19340062
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
南方 久和 Tokyo Metropolitan University, 大学院・理工学研究科, 教授 (00112475)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 修 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 准教授 (50183116)
梶田 隆章 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40185773)
|
Keywords | ニュートリノ振動 / フレーバー混合 / 非標準的ニュートリノ相互作用 / ニュートリノ質量の階層性 / CP非保存 / MSW機構 / 長基線ニュートリノ実験 / 地球内物質密度 |
Research Abstract |
●フレーバー混合パラメターの精密測定実験施設として最も有望なニュートリノファクトリーを使って地球マントル層内の物質密度を測定できる可能性を提起した。魔法基線として知られる7000km程度の基線長に検出器を置くと(1-3)角が3度の場合には1%程度の精度で密度測定が可能であることを示した。これは地球物理学的意義の他にMSW効果のテスト、CP非保存発見に対して物質密度の不定性がもたらす曖昧さを除き得る可能性を示唆している。 ●ニュートリノファクトリーを用いてニュートリノが持ち得る可能性がある非標準的相互作用(NSI)の探索法について検討した。高いエネルギーに存在する新しい物理の反映としての高次元演算子の形を仮定し、この効果を3000km,7000kmにおいた2検出器系による電子ニュートリノの出現モードの観測によって、(1-3)角の効果とNSI効果間の混乱を解き、高精度でNSI効果を検出できることを示した。更に神岡・韓国2検出器系を用いてミュー・電子ニュートリノチャンネルにおける非標準的相互作用の探索精度に関する研究を行った。 ●3種類の軽いニュートリノのみがある場合について、将来のニュートリノファクトリーにおけるニュートリノ振動実験においてユニタリー性の破れが測定できるかどうかを吟味した。基線の長さ100kmでミュー型-電子型ニュートリノのチャンネルを測定すれば、ユニタリー性の破れのパラメターの位相が測定できる可能性があることを示した。
|
Research Products
(12 results)