2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19340091
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石本 英彦 The University of Tokyo, 物性研究所, 教授 (60044773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 明 東京大学, 物性研究所, 助教 (10302639)
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Keywords | 量子流体 / 超流動 / 偏極スピン流 / 磁気噴水効果 / スピンポンプ / マイノリティスピン / ヘリウム3 / P波対 |
Research Abstract |
P波超流動体である超流動^3Heには、内部自由度の存在によりA相,B相のほかに磁場中でのみ存在するA_1相かおる。我々の8Tまでの強磁場中における磁気噴水効果の測定から、このA_1相に固有の温度・磁場依存性を持つスピン緩和が観測され、磁場に反平行な磁気能率を持つクーパー対が微量存在することが判った。その過程で見出された緩和時間の温度依存性の急激な上昇(キング)の起源を調べるためにマコール製の新しい試料セルを製作・測定を試みた。その結果、このキングは検出室と外側試料室の間の微小な温度差によりA_2相界面が生じるためであることが判明した。この温度差を除き、A_1相全域に亘りスムーズな温度・圧力依存性が得られ、理論との比較が容易になった。次に磁場領域を15Tまで拡大するために、同じセルを用いてスピンポンピング効果によるスピン緩和の測定を試みた。現段階では、8T以上で大きな磁場依存性は見られていないが、2つの方法により得られる結果に大きな差異はなく、同じ物理量が測定されていると考えている。
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