2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19340121
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
塩原 肇 The University of Tokyo, 地震研究所, 准教授 (60211950)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金沢 敏彦 東京大学, 地震研究所, 教授 (30114698)
篠原 雅尚 東京大学, 地震研究所, 准教授 (90242172)
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Keywords | 固体地地球物理学 / 深海環境 / 地震 / 地球観測 / 海底地震計 |
Research Abstract |
機動性に優れた,次世代の自由落下設置,自己浮上方式広帯域海底地震計の基本デザイン設計,センサー部の耐圧容器製作と耐圧試験,2008年の実地試験に向けた潜水艇利用申請を行った。 物品費の殆どを使い,全く新しいセンサー部の耐圧容器(専用品)を製作した。基本的設計は2006年度に行っていたが,最終的な詰めを行いながら実際の製作を進めた。設計上の耐圧安全率は十分にとってあるが,確実を期すために海洋研究開発機構にて実際の使用水深である6000m相当の圧力を実際にかけて問題がないことを確認した。その耐圧容器に収納するセンサー自身についても,消費電力の削減,制御命令の整理などの改修を行い,現実の海底地震観測に見合う性能となった。加えて,そのセンサーと既存のデータレコーダーとを接続するのに必要な制御回路の設計と製作も行っている。 2008年に実際の海底での試験観測を開始するため,海洋研究開発機構の深海調査研究公募に応募し,無人潜水艇利用の機会を2度,2008年6月と2009年1月に確保した。無人潜水艇で機器の設置を行う上では重量,寸法の制約があるので,運航チームとの打ち合わせを行い,試験観測を行えるような観測機器の仕様を詰め,具体的設計を進めている。
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