2008 Fiscal Year Annual Research Report
流星エコー観測に基づく極域中間圏界面領域の大気重力波特性の研究
Project/Area Number |
19340143
|
Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
堤 雅基 National Institute of Polar Research, 研究教育系, 准教授 (80280535)
|
Keywords | 大気重力波 / 極域中間圏界面領域 / 流星エコー / 流星レーダー / SuperDARN |
Research Abstract |
1 北極域レーダー網構築 トロムソ、ロングイヤービエン、ベアアイランドの北極高緯度域3点における流星レーダー観測を継続し、同時データを取得して解析を行った。重力波の伝播特性は3点で同じ季節変化の傾向を示したが、季節内の短期間の変動には緯度差に基づくと思われる違いが見られた。また重力波の周期により伝播方向特性に差があることも見出された。解析結果の一部は国内における招待講演において報告した。 2 南極域流星レーダー網構築 申請者が昭和基地に赴いてレーダー本体を設置した。残念なことに、申請者には不可抗力の輸送時の事故により一部の部品が昭和基地に届かず観測開始には到らなかった。21年度末に再度部品を持ち込み、観測立ち上げを行う予定である。また南極Davis基地における流星レーダーデータを入手し、重力波の伝播特性の解析を行った。 3 SuperDARNレーダーを利用した観測網 受信干渉計を併用した観測を昭和基地で継続し、本研究に必要な高精度データを取得した。他国の同タイプレーダーを用いた観測手法開発成果を国際学術誌に投稿し掲載された。
|
Research Products
(18 results)