2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19340148
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
道林 克禎 Shizuoka University, 理学部, 准教授 (20270978)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 愛明 創造科学技術大学院, 教授 (90283861)
|
Keywords | マントル / かんらん岩 / 結晶方位選択配向 / EBSD |
Research Abstract |
本研究課題は,マントルウェッジ前弧側由来のかんらん岩を構造地質学的に解析することによって地震学と実験物質科学から提案されているマントル流動モデルを検証し,マントルウェッジのダイナミクスに新知見を与えることを目的とする。 本年度は,カムチャッカ半島アバチャ火山から産出されたかんらん岩捕獲岩の構造解析を開始した。試料は,金沢大学理学部の荒井章司教授のコレクションの一部である。これまでに得られたかんらん石の結晶方位定向配列の解析結果から,特に粗粒等粒状構造を有するかんらん岩は主にEタイプとよばれるものであることがわかった。また,長野県北部八方尾根かんらん岩体の構造解析を行った結果,蛇紋岩化作用の直前に著しい細粒化作用をともなう塑性変形によってBタイプが発達していることをつきとめた。その他,南部マリアナ海溝かんらん岩,トンガ海溝かんらん岩などの海洋底かんらん岩の解析も開始したところである。
|
Research Products
(5 results)
-
-
[Journal Article] Variable microstructure of peridotite samples from the southern Mariana Trench:evidence of a complex tectonic evolution2007
Author(s)
Michibayashi, K., Tasaka, M., Ohara, Y, Ishii, T., Okamoto, A.and Fryer, P.
-
Journal Title
Tectonophysics 444
Pages: 111-118
Peer Reviewed
-
-
-