2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19340159
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
山岸 晧彦 Ochanomizu University, 教育事業部, 客員教授 (70001865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小暮 敏博 東京大学, 理学系研究科, 准教授 (50282728)
井上 厚行 千葉大学, 理学部, 教授 (30150270)
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Keywords | 天然・人工結晶 / キラリティ / カオリナイト / イモグライト / 粘土鉱物 |
Research Abstract |
キラルなカオリナイト鉱物を得るために、液体カラムクロマトフィーによる光学分割法を試みた。そのために、キラルな吸着剤としてセファーデクスをつめたカラムにカオリナイト微結晶の分散液を流した。吸着剤への立体選択的吸着によって、カオリナイトの対掌体を溶離分離しようとした。カオリナイト結晶としては、米国ジョージア州Keokuk産を数100nm以下の微粒子に粉砕し、それを水中に分散して用いた。溶離液は旋光分散によってモニターしたところ、カオリナイトに由来する光学活性を検出することができなかった。今後は吸着剤として、キラルな合成高分子を用いて行う予定である。さらに、より微細な光学活性を検出するために、振動スペクトルの円二色性を調べるために、円二色性振動スペクトル(VCD)を用いることも検討している。これによって不斉構造に起因するSi-O結合を検出する予定である。小暮らは粘土鉱物の一種であるスドーサイトについて、そのスタッキング構造を電子顕微鏡によって明らかにすることに成功した。他に、山岸らは、粘土薄膜の電気伝導性について調べた。
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