2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19340159
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
山岸 晧彦 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 研究員 (70001865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小暮 敏博 東京大学, 理学系研究科, 准教授 (50282728)
井上 厚行 千葉大学, 理学部, 教授 (30150270)
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Keywords | 天然・人工結晶 / キラリティ / カオリナイト / イモグライト / 粘土鉱物 |
Research Abstract |
まず、キラルなカオリナイト鉱物を得るために液体カラム鉱物が得られたかどうかを検出した。現段階では、微粒子による散乱のためにはっきりとした証拠が得られなかった。今後はより細かい粒子を用いて行う予定である。また高感度で検出でVCD吸収を検出できるように装置を改良している。これと平行して、キラルな構造を有するシリケートポリマーを人工的合成して、VCD法によってSi-O振動を検出することを試みた。ポリマーの合成にはキラルな構造を有する有機分子のゲルをテンプレートに用いてシラノールの重合を行った。それによって得たシリケートポリマーを薄膜状にしてVCD測定を行った。その結果、Si-O振動にキラルな構造に基づく吸収を見出すことができた。今後は、より効率の高い合成を目指したテンプレートを探索している。最後に、前年度までに行って来たキラルなイモグライト(シリカとアルミナからなる環状構造を有するアルミノシリケート)の探索を続行した。合成したイモグライトについて電子顕微鏡、X線構造解析を行った。 なお装置の故障等がありそのための修理費として"その他“の項目の費用が予定よりも多くなった。これは物品費からの費用を充てた。
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