2008 Fiscal Year Annual Research Report
大型ダイヤモンド複合体アンビルのヒップ合成と高圧液体の構造・物性研究での実用化
Project/Area Number |
19340161
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大高 理 Osaka University, 大学院・理学研究科, 准教授 (40213748)
|
Keywords | ダイヤモンド焼結体 / 超高圧発生 / ヒップ処理 / 放射光 / 高温高圧実験 / 複合焼結体 / X線ラジオグラフィー |
Research Abstract |
既存のダイヤモンド焼結体アンビルに比べ約8倍の体積を持つ大型diamond-SiC複合体アンビルを、我々が開発したHIP(Hot Isostatic Pressing)を利用する新しい合成方法を用いて作製し、その高温高圧実験での実用化を行う。そして、このアンビルの高いX線透過性、および市販のダイヤモンド焼結体アンビル並みの高い圧力発生能力を利用して、高温高圧下での放射光を用いたその場観察実験、特に高圧液体を対象としたラジオグラフィー実験技術の開発を行うことを目的に研究を行っている。平成20年度の研究業績を以下に述べる。 (1)大容量HIPを用いたアンビルの生産 最適なHIP合成条件を検討し、神戸製鋼所の大容量HIP装置を用いて、アンビルの生産を行った。 (2)放射光施設での圧発生実験 SPring-8のBL04B1に設置されたマルチアンビルプレスSPEED1500を用いて、高温高圧発生実験を行った。トランケーション3mmで40GPaの発生を達成した。 (3)放射光施設でのX線ラジオグラフィー実験 SPring-8のBL04B1に設置されたマルチアンビルプレスSPEED1500を用いて、X線ラジオグラフィー実験を行った。さらに、単色X線を用いた、回折実験およびラジオグラフィーシステムの立ち上げを開始した。
|