2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19340170
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 善章 The University of Tokyo, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (80182765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 雄一 東京大学, 高温プラズマ研究センター, 教授 (90144170)
古川 勝 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (80360428)
齋藤 晴彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教 (60415164)
森川 惇二 東京大学, 高温プラズマ研究センター, 助手 (70192375)
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Keywords | プラズマ物理 / 非エルミート性 / 非線形波動 / 異常輸送 / 乱流 |
Research Abstract |
磁気圏型プラズマ実験装置RT-1において,プラズマの密度揺動を観測することができるマイクロ波反射計を設置し,実際にプラズマ中の密度の変動を観測することができるようになった。この測定のためには,測定に使用するマイクロ波(4GHZ)のカットオフ周波数がプラズマ内部において発生する必要があり,そのために十分高い密度(10^17m^-3)のプラズマを得る必要がある。本年度,RT-1の内部導体コイルを完全に磁気浮上し,プラズマ閉じ込め領域に構造物がない理想的な実験条件でのプラズマ生成が可能になり,所期のプラズマ密度を達成した。また,可動プローブによつて,プラズマ中の電位,磁場の揺動も計測できるようになった。これらによって,プラズマ揺動の物理的メカニズムの解析を行うことができる。 本研究の最終的な目的は,シヤー回転するプラズマ中での揺動を観測し,そのスペクトルを分析することである。本年度は,RT-1において極めて高いベータ値(磁気計測からは局所的βは0.3を上回ると考えられる)のプラズマを生成することに成功している。さらに,純電子プラズマの閉じ込め実験では,10分を超える閉じ込め時間を実証している。プラズマに電子を入射して非中性化し,流れを駆動する初期実験ではプラズマの電位変化を観測した。
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