2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19340177
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
林 康明 Kyoto Institute of Technology, 工芸科学研究科, 教授 (30243116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 和生 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (50335189)
白谷 正治 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (90206293)
三重野 哲 静岡大学, 理学部, 教授 (50173993)
石原 修 横浜国立大学, 工学研究院, 教授 (20313463)
東辻 浩夫 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (40011671)
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Keywords | 微粒子 / プラズマ / ダストプラズマ / 臨界現象 / 微小重力 / マグネトロンプラズマ / 国際宇宙ステーション |
Research Abstract |
今年度は、プレーナマグネトロン装置による落下塔を利用した微小重力実験を行うことも考慮に入れて、同装置の電極部分の改造を行った。磁石配置を正方形状から八角形状に変更し、プラズマがより円形に近い形状になり、二次元で等方的な条件に設定することができた。この効果と、放電ガスをヘリウムからアルゴンに替えたことにより、微粒子が電極中心上部でより上方に捕捉されるようになった。さらに、一辺が15cmの立方体形状の真空槽に、八角形磁石配置のマグネトロン電極を設置し、外部電極の容量結合型プラズマ装置を製作した。このプラズマ槽を落下塔カプセル内に設置し、微小重力実験を行った。その結果、プラズマが関係する力と重力の均衡により浮遊していた微粒子は、微小重力下で全体に広がる(密度が低下する)傾向があることが分かった。これは、重力により圧縮されていた微粒子が力の解放により広がったものと考えられる。この結果より、微粒子に働くプラズマが関係する力の大きさを見積っていく。 PK-3 Plus同型機を用いた微粒子プラズマ実験では、微粒子が含まれるプラズマのパラメータを測定することを考慮して、周波数シフトプローブによるプラズマ密度測定を行った。その結果、昨年度行ったラングミュアプローブの測定結果と比較すると、微粒子を含まないプラズマにおいて30%の誤差範囲内で一致することを確認した。なお、研究会を2回開催し、理論解析より作成した相図に基づいて、国際宇宙ステーションにおける臨界現象観測実験の可能性を検討した。
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Research Products
(20 results)