2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19340177
|
Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
林 康明 Kyoto Institute of Technology, 工芸科学研究科, 教授 (30243116)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 和生 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (50335189)
白谷 正治 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (90206293)
三重野 哲 静岡大学, 理学部, 教授 (50173993)
石原 修 横浜国立大学, 工学研究院, 教授 (20313463)
東辻 浩夫 岡山大学, 名誉教授 (40011671)
|
Keywords | 微粒子 / プラズマ / 臨界現象 / 国際宇宙ステーション / 微小重力 |
Research Abstract |
平成21年7月と平成22年1月の2回、国際宇宙ステーションにおいて、ロシアモジュール内に設置されているプラズマ実験装置PK-3 Plusを用いた「微粒子プラズマによる臨界現象」に関する予備的実験を実行した。結果は次のとおり。 第1回目の実験では、粒径9.2μmの微粒子を用いて、アルゴンガス圧力40Pa、放電電力1W、DC変調実施の条件下で、中心にボイドが消滅するまで微粒子をプラズマ中に導入することができた。しかし一方で、Heartbeat Instabilityが生じ、微粒子配列は結晶状にはなりにくい。放電電力2Wや、粒径14.9μmの微粒子を用いた実験も行ったが、途中で放電が停止するトラブルが生じた。第1回目の実験では、臨界点に向けた実験条件における微粒子プラズマの性質の概要を把握できた。第2回目では第1回目でやり残した条件での実験を行った。データは最近シャトルで搬送されたところであり、現在解析中である。 平成21年9月18日(金)~19日(土)、仙台にて、東北大学通研共同プロジェクト研究会と合同で、「微粒子プラズマ科学の展開」についての研究会を行った。会議では、国際宇宙ステーションを利用した微粒子プラズマによる臨界現象の基礎実験、マグネトロンプラズマ中の微粒子挙動、微小重力環境下微粒子プラズマ研究の今後、などについて討論を行った。
|
Research Products
(23 results)