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2008 Fiscal Year Annual Research Report

マイクロ流動配向による生体高分子複合体の構造解析

Research Project

Project/Area Number 19350002
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

竹内 英夫  Tohoku University, 大学院・薬学研究科, 教授 (30111454)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三浦 隆史  東北大学, 大学院・薬学研究科, 准教授 (30222318)
平松 弘嗣  東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教 (90419995)
Keywords蛋白質 / 生体分子 / 構造化学 / 生物物理 / 薬学 / 分子配向 / ラマン分光法 / 顕微分光法
Research Abstract

これまで行ってきたマイクロ流動配向法に関する基礎的な検討結果を踏まえ、実際の生体分子をマイクロチップの溝の中を流し、配向させた上で、顕微ラマン分光法を用いて構造解析を行うことを試みた。生体分子としては、その凝集がアルツハイマー病の原因として考えられているアミロイドβペプチドを対象とした。アミロイドβペプチドの凝集体としては、数分子が会合したオリゴマーレベルの凝集体と、より多数の分子が会合した繊維状の凝集体に大別できるが、アルツハイマー病との関連がより深いと考えられているオリゴマー凝集体に着目し、それにマイクロ流動配向法を適用して構造解析を行うことを目指した。凝集過程を蛍光法および円偏光二色性分光法を用いて追跡した結果、繊維化の過程において、モノマー状態における不規則構造や線維化後の状態におけるβシート構造とは異なる二次構造を有する中間体が形成されることを初めて見出した。この中間体は、数nm程度の大きさと推察され、マイクロ流動配向法の対象として適しているものである。マイクロ流動配向法の基礎技術については前年度までに確立しており、また、今年度は偏光顕微ラマン測定を行えるように装置の改良を行い、また、測定法や装置のチューニングを行うことにより、実用化のレベルにまで到達させることができた。本研究では、生命科学・薬学におけるマイクロ流動配向法の具体的応用に至るための基盤技術・装置の作製ならびに試料作成法の基礎技術の確立を行うことができたといえる。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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