2008 Fiscal Year Annual Research Report
超分子ラダーキラル二重らせん高分子よりのキラルナノチャンネル超分子ポリマー自立膜
Project/Area Number |
19350054
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
青木 俊樹 Niigata University, 自然科学系, 教授 (80212372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 隆司 新潟大学, 超域研究機構, 教授 (90272856)
寺口 昌宏 新潟大学, 自然科学系, 助教 (30334650)
浪越 毅 新潟大学, ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー, VBL研究機関研究員 (30452072)
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Keywords | らせん選択重合 / ラダー高分子 / キラルらせん高分子 / 膜 / 高分子反応 / 分解反応 / 自立膜 / 超分子膜 |
Research Abstract |
[1]「超分子ラダーキラル二重らせん高分子」を数種類合成し、自立膜を得た。 1年目同様の2つの水酸基と各種の置換基をもつアキラルモノマーに加えて、2つのかさ高い置換基を持つアキラルモノマーを数種合成した。置換基としては長鎖アルキル基、芳香置換基、エチレンオキシド基、オレフィン鎖などを選択し合成し、数種のモノマーから、目的の可溶で高分子量で、かつCDスペクトルにおいて大きなコットン効果を示す「超分子ラダーキラル二重らせん高分子」に加えて、水素結合に依らない片巻きらせん高分子を得ることができた。 [2]「超分子ラダーキラル二重らせん高分子」自立膜の選択芳香族環化分解条件をいくつか検討した。 [1]で得られた「超分子ラダーキラル二重らせん高分子」膜は高選択的に環状三量体を与えた。1年目同様この反応条件をいくつか検討した結果、光照射で反応が促進されることを見出した。しかも、波長を選ぶことで不溶部の生じない100%の選択性で反応を進める事に成功した。一方、水素結合に依らない片巻きらせん高分子はこのような反応を起こさなかった。ポリマーのコンフォーメーションが重要な要因であることが示唆された。 [4]『超分子ポリマー膜』が自立性を持つことを確認できた。 [3]で得られた各種選択的分解物は、低分子量であるにかかわらず、自立膜を保持していた。したがって、『超分子ポリマー膜』の新しい調製法を見出した。しかし、強度はまだ十分とはいえないので、モノマー構造の検討を開始している。
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Research Products
(12 results)