2007 Fiscal Year Annual Research Report
ハイブリダイゼーション活性化反応の細胞内遺伝子機能性制御法への展開
Project/Area Number |
19350079
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
永次 史 Tohoku University, 多元物質科学研究所, 教授 (90208025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井本 修平 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教 (20447189)
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Keywords | クロスリンク / オリゴDNA / ペプチド核酸 / In Cell Chemistry / インベージョン / ハイブリダイゼーション / 薬物放出システム |
Research Abstract |
細胞内で非常に単純な化学反応が様々な情報伝達に関わっていることが明らかにされてきている。このような化学反応の制御は遺伝子発現を調節する新たな方法となる可能性を持つと考えられるが、細胞内で遺伝子に対する選択的な化学反応を誘導する手法は現在のところほとんどない。本研究では遺伝子を標的とした選択的な化学反応により、細胞内における遺伝子機能を制御する方法、すなわち遺伝子を標的とするIn Cell Chemistryを提案し、その実現にむけた新しい分子の設計・合成、さらには細胞内における機能評価を行い、高機能を有する新規人工遺伝子制御分子の開発を目的としている。その方法論として我々が独自に開発したハイブリダイゼーション活性化反応を細胞内の遺伝子制御方法として展開することを目指した。本年度は以下の3項目について検討した。 (1)Hybridization Promoted ReactionのDrug-Releasing Systemへの展開 (2)2本鎖DNAを標的とするHybridization Promoted Reactionの開発 (3)Hybridization Promoted Reactionを起こす第2世代人工機能性核酸の開発 その結果、(1)に関しては細胞内でにおいて標的遺伝子特異的に薬物が放出するシステムを蛍光の増大にて検出するシステムの構築に成功した。(2)に関しては2本鎖DNAを標的とする反応を目指し、反応性核酸を組み込んだペプチド核酸の合成に成功し、モデルDNAに対して反応することを確認することができた。(3)に関しては新たにグアニンを標的としてアルキル化反応する分子を設計し、その合成について検討した。その結果、反応性塩基としてシトシン誘導体の合成に成功した。
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Research Products
(19 results)