2007 Fiscal Year Annual Research Report
大型電池用セパレータとして最適な液晶高分子ナノ繊維薄膜状集合体の開発
Project/Area Number |
19350108
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
小形 信男 University of Fukui, 大学院・工学研究科, 教授 (70108249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻原 隆 福井大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60214045)
中根 幸治 福井大学, 大学院・工学研究科, 助教 (50292446)
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Keywords | ナノ繊維 / 溶融静電紡糸 / レーザ / ポリアリレート / セパレータ |
Research Abstract |
大型リチウムイオン電池用に使用できるナノファイバーマットを作ることが本研究の最終目的である.このために,本年度は,次の3つの事項についての検討である.1.2年度前開発した溶融型静電紡糸を用いて紡糸を行った結果,一部の高分子からしかナノ繊維を得られず,装置にかかわる問題点を明らかにする.この解明に基づき装置に改良を加え,各種熱可塑性高分子材料からナノ繊維が得られるように装置に関する問題を解決する.2.繊維径を決定する要因として,融液の粘度,表面張力,静電気力が考えられる.改良された装置を用いて,各種高分子材料の静電紡糸を行い,作製条件が繊維径に及ぼす影響を明らかにする.この結果より,高分子からナノ繊維を得る条件を解明し,ナノ繊維を作製する.3.ナノ繊維の構造と物性を明らかにする. 1および2について,紡糸空間が加熱できるように改良し,ポリアリレートからナノファイバー作製が可能となった.また,開発した装置を用いてはポリオレフィンロッドからナノファイバーが得られなかったが,このポリオレフィンを極性基の有する高分子で被覆することにより,ポリオレフィンからのナノファイバーが得られることが分かった.紡糸空間の温度制御がナノファイバー作製について重要であることが分かった.3について,紡糸された繊維は,非晶性であり,繊維方向に分子が並んでいないことが分かった.ただし,液晶形成能のあるポリアリレートナノファイバーには分子配向性が認められた.
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Research Products
(4 results)