2007 Fiscal Year Annual Research Report
高分子ナノセルラーフォームの気泡核生成メカニズムと超気泡性核剤の研究開発
Project/Area Number |
19350111
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大嶋 正裕 Kyoto University, 工学研究科, 教授 (60185254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧 健太郎 京都大学, 工学研究科, 助教 (70402964)
長嶺 信輔 京都大学, 工学研究科, 講師 (30335583)
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Keywords | ナノ発泡体 / ポリマーブレンド / テンプレート / 物理発泡 / 発泡核剤 / ナノブレンド / 中空ファイバー / 静電噴霧 |
Research Abstract |
ナノ発泡体を作製するための原理として、ポリマーブレンドの海島構造のモルフォロジーを鋳型として、島に発泡剤の溶解度が海よりも高く、かつ海よりも粘弾性が低いポリマーを用意し、島に気泡の生成を優先的におこし、成長は、島を囲む海の粘弾性の高さにより押さえ込むという機構を考案し、実験により実証した。具体的には、PS-PMMAをナノブレンドし発泡することが、MMA:PSの重量比(1:1および1:2)において再現性をもって可能になった。PSとMMAをオートクレーブ内で加圧下で重合させる方法を開発し、均質なナノブレンドPS-PMMAを際限よく作製できた。さらにPP/PERブレンドなどオレフィン系とラバーのブレンドに研究を拡張しオレフィン系のナノ・マイクロ発泡体を創製することができた。 一方、気泡核剤の研究は、静電紡糸法とゾルゲル法を融合して、サブミクロンの中空のファイバーならびにTiO2のシェルをもつナノ・マイクロサイズの中空粒子を作製し、中空粒子・ファイバーを核剤に使った発泡実験を計画した。本年は、水溶性樹脂のPVAと水の高分子溶液をTTIP中に射出して、加水分解を誘起し、TiO2のシェルファイバーを作製することに成功した。
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