2007 Fiscal Year Annual Research Report
複雑な周囲環箋の影響を考慮したリアルタイム質感再現とその応用
Project/Area Number |
19360026
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
津村 徳道 Chiba University, 大学院・融合科学研究科, 准教授 (00272344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝上 陽子 千葉大学, 融合科学研究科, 助教 (40436340)
宮田 公佳 国立歴史民俗博物館, 研究部, 助教 (50342605)
羽石 秀昭 千葉大学, 融合科学研究科, 教授 (20228521)
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Keywords | 3次元形状 / 縞投影法 / リアルタイム処理 / 顔計測 / トラッキング / クロマキー |
Research Abstract |
表情変化がない揚合の化粧顔の複雑な周囲照明下におけるリアルタイム再現システムを構築を行った.主に,“顔に対する前処理のための撮影システム"“撮影された画像に対する前処理",と“リアルタイム撮影システムの構築"について行った."顔に対する前処理のための撮影システム"では,顔の3次元形状をプロジェクタを用いた縞投影法により撮影し,また線光源を顔面の前を左右に走査し,走査中の顔の光沢感の変化を逐次撮影することにより,顔の形状と偏角反射特性を計測した.縞投影法は既存技術であり,小型プロジェクタを用いて顔に対する計測形状の計測を行った.この時,計測中に顔が動いてしまう問題を,顔位置のトラッキング機能を用いて計測中の顔の位置ずれを補正することにより精度の高い3次元形状計測を実現した.また,顔の偏角反射特性の計測においても顔の位置ずれの影響が大きく,同様に顔位置のトラッキング機能を導入した.“撮影された画像に対する前処理"においては,前撮影システムにより撮影された画像群から顔の3次元形状と偏角反射特性を抽出するだけでなく,後のリアルタイム処理において用いられる効率的なデータ形式に変換した.ここでは,計測により得られた形状,反射データに対して計算機上で様々な方向からの照明を当て,各点におけるリフレクタンスマップを取得した.リフレクタンスマップはリアルタイム処理に有効なデータ形式として利用した.“リアルタイム撮影システムの構築"においては,背景切り出し用のグリーンスクリーン前面に被験者を配置し,既存の照明による表面反射成分の分布を照明とカメラの双方に偏光板を配置することで除去し,その結果として内部反射光のみの反射画像を撮影した.以上のシステムを統合し,次年度は"ビデオ画像に対するリアルタイム処理"を行う予定である.
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Research Products
(4 results)