2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19360029
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
梶川 浩太郎 Tokyo Institute of Technology, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (10214305)
|
Keywords | 表面プラズモン / 非線形光学 / ナノ徴粒子 |
Research Abstract |
まず、金表面上に固定化した金ナノ微粒子(SIGN: surface immobilized gold nanospheres)の作製条件を検討した。直径15nm〜200nmまでの範囲の金ナノ微粒子について固定化の検討を行った。金ナノ微粒子の基板上への堆積数はその直径が大きくなるほど小さくなることがわかった。走査型電子顕微鏡観察および暗視野光学顕微鏡観察より、孤立し会合していない状態のSIGNの作製条件を求めることができた。暗視野光学顕微鏡と冷却CCDを検出器として分光システムを構築し、単一SIGN構造の分光測定をおこなった。得られたスペクトルは単一のピークからなり、会合に由来するピークが現れていないことから、SIGNが孤立した状態であって会合はしていないことがわかった。すなわち、それらは本研究で用いる試料として適していることが確認された。そして、2次の非線形光学効果の一種である光第2高調波発生(SHG)の測定システムを作製し、多数のSIGNからなる試料からのSHGを測定した。その結果、理論的な予想と矛盾しない強い信号を得ることができた。さらにSHGに関する詳細な検討を行うため、石英結晶をローカルオシレータとして用い、干渉法を用いてSHGの位相の測定もおこなった。得られたSHG強度の結果と計算機実験より求めた結果を比較して、SHGの起源の検討をおこなった。SIGNの上半分から発生するSHGと下半分から発生するSHG強度の位相が逆転していることが理論的に予想され、実験的にそれを確かめることができた。
|
Research Products
(5 results)