2009 Fiscal Year Annual Research Report
パルス捕捉を用いた可視域における広帯域超短パルス光源の開発
Project/Area Number |
19360031
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西澤 典彦 Osaka University, 工学研究科, 准教授 (30273288)
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Keywords | 超短パルス / フォトニック結晶ファイバ / スーパーコンティニューム / ファイバレーザー / パルス捕捉 / 可視域 / ソリトン |
Research Abstract |
本年度は,研究目的・計画に基づき研究を実施し,それぞれ下記の成果を得た.(600-800字) 1. フォトニック結晶ファイバを用いた可視域波長可変超短パルス光の生成 Nd:Glassレーザーから出力される超短パルス光をYb添加ファイバを用いて増幅し,分散補償を行うことによって高強度な超短パルス光を生成した.時間幅84fs,パルスエネルギー4.5nJの超短パルス光を得ることができた.その後,零分散波長が900nm帯にあるフォトニック結晶ファイバを用いて波長可変ソリトンとともに,パルス捕捉を持ちいて可視域の波長可変アンチストークスパルスを生成した.550~670nmの赤から緑の帯域で,連続的な波長可変動作に成功した. 2. 電子制御型波長可変ソリトンを用いた擬似スーパーコンティニューム光の生成と特性評価 上記のシステムにおいて,変調器と任意波形が生成可能な発振器を用いて,擬似的なスーパーコンティニューム(SC)光を生成した.発振器における任意波形は計算から求め,生成される擬似SC光のスペクトル形状を観測しながら調整した.中心波長1220nmで半値全幅220nmの単峰な擬似SC光の生成に成功した.更にこの擬似SC光を用いて超高分解能光断層計測実験を行い,ハムスターの頬肉や豚の食道などの生体サンプルの超高分解能イメージングに成功した.空気中での分解能5um,生体中分解能3-3um,感度95dBの特性を確認し,擬似SCによる超高分解能OCTイメージングを実証した. 3. 研究の総括 本研究で得られた結果を考察し,本研究のまとめを行った.
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