2009 Fiscal Year Annual Research Report
レーザー法による超音波伝播映像のその場計測技術の開発と非破壊検査への応用
Project/Area Number |
19360054
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
高坪 純治 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, 計測フロンティア研究部門, 主幹研究員 (30357363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津田 浩 独立行政法人産業技術総合研究所, 計測フロンティア研究部門, 主任研究員 (30262108)
遠山 暢之 独立行政法人産業技術総合研究所, 計測フロンティア研究部門, 主任研究員 (60344165)
宮内 秀和 独立行政法人産業技術総合研究所, 計測フロンティア研究部門, 主任研究員 (80174126)
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Keywords | 超音波 / レーザー / 可視化 / 非破壊検査 / 欠陥 |
Research Abstract |
本年度は、映像化超音波探傷技術を実用レベルにまで完成させ、原子力発電配管や航空宇宙機器の模擬試験体を用いて、映像化超音波探傷法による欠陥検出実証試験をおこない、実機検査に使える目処を得ることができた。また、超音波伝搬の映像化方法についてはJISCに標準仕様書の提案をおこなった。 本年度に得られた成果を以下に要約する。 (1)裏面き裂材の表面で観測される裏面き裂エコーと底面エコーとの関係から、裏面き裂の位置を標定する方法を見出した。 (2)表面に現れるき裂エコーの波頭形状と最大振幅履歴とから裏面き裂の深さと長さを推測する方法を見出した。 (3)JAXAとの共同研究により、ロケット燃焼器の冷却溝と内壁との間に発生する微視き裂の探傷に応用できることを確認した。 (4)電力会社、石油精製会社、検査会社等とのサンプル試験により、プラント配管内面のき裂を効率的に検出するための有効な手法であることが実証された。 (5)圧力容器メーカーとのサンプル試験により、カップ状容器の微小な内面傷を効率的に検査するための有効な手法であることが確認された。 (6)CFRP製品関連会社とのサンプル試験により、CFRPの層間はく離の検出にも応用可能なことが確認された。 (7)研究代表者が技術アドバイザーを務める産総研認定ベンチャー企業つくばテクノロジー(株)で装置化し、レーザー超音波可視化検査装置として航空宇宙関連メーカーに1台納品した。 (8)超音波伝搬の可視化方法については、外部委員9名からなる規格化検討委員会を設置してTS(標準仕様書)原案「励起用レーザー走査による超音波伝搬の映像化方法」を作成した。本原案は、この3月に鉄鋼技術専門員会で承認され、日本工業標準調査会(JISC)に提出された。
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Research Products
(5 results)