2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19360091
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
蝶野 成臣 Kochi University of Technology, 工学部, 教授 (20155328)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 知宏 高知工科大学, 工学部, 准教授 (60309721)
岡 宏一 高知工科大学, 工学部, 教授 (10160649)
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Keywords | 液晶 / マイクロ・ナノデバイス / アクチュエータ |
Research Abstract |
本研究では,昨年度,概略設計を行った液晶駆動型マイクロアクチュエータの詳細設計を行うとともにプロトタイプを製作し,続いてそれらの動特性を実測して数値計算との比較検討を行った.また国内外の学会で成果発表した.以下に概要を記す. 1. アクチュエータの設計 昨年度の設計に基づいて製作したが,実際には試行錯誤の繰り返しで完成させた.最も困難な点は壁面でのラビング処理であった.壁面での分子配向角は配向境界条件として極めて重要であり,アクチュエータ内の配向状態を決定する要因の一つである.壁面配向角の設定はスピンコータによるポリイミド膜の塗布とラビング装置によるラビング処理で行った. 2. 動特性の評価 寸法の異なる10種類のアクチュエータに対して,印加電圧,周波数を変化させながら,壁面移動速度,回転角速度を精密測定した.応力やトルク等の出力値は極めて小さいので市販のトルク計等は使用不可であり,そのため平板移動装置では平板の移動量の時間変化から,モータでは回転角の時間変化から出力値を算出した.測定には高速度ビデオカメラを用いた.得られた実測データを計算結果と比較検討すると同時に,液晶アクチュエータとしての評価を行った. 3. 成果発表 国内学会は日本機械学会中四国支部(広島),レオロジー討論会(新潟),電磁力シンポジウム(別府),日本流体力学会中四国九州支部(福岡),理論応用力学講演会(東京),日本液晶学会討論会(京都),国際会議はInter.Congress on Rheology(Monterey,米国),Inter.Liquid Crystal Conf.(済州島,韓国)である.
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Research Products
(4 results)