2007 Fiscal Year Annual Research Report
生体内光源物質特性分布を画像化する技術の高度化に関する研究
Project/Area Number |
19360098
|
Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
山田 幸生 The University of Electro-Communications, 電気通信学部, 教授 (10334583)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川 晋平 電気通信大学, 電気通信学部, 助教 (20432049)
白川 英樹 電気通信大学, 電気通信学部, 准教授 (40241070)
星 詳子 東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 副参事研究員 (50332383)
谷川 ゆかり 産業技術総合研究所, 人間福祉医工学研究部門医用計測技術グループ, 主任研究員 (20344202)
|
Keywords | 蛍光トモグラフィ / 逆問題 / 蛍光寿命 / インドシアニングリーン / 生体模擬試料 |
Research Abstract |
蛍光・生物発光トモグラフィは蛍光・発光標識した物質を小動物に導入し,その体内分布を断層像として無侵襲に調べるものであり,薬剤等の分子機能,代謝などを定量的にイメージングできる,ヒトを対象とする臨床試験の前段階として行われる小動物試験において,必要とされる小動物の数や期間,労力を削減し,高効率化できる手段として期待されている,平成19年度は研究実施計画通り,以下の3項目について研究を行った. (1)蛍光トモグラフィアルゴリズムの高度化 これまでに構築した蛍光トモグラフィ画像を再構成するアルゴリズムはピコ秒時間分解計測により取得したデータから特徴を抽出し,有効に利用して2次元の画像を再構成するものであった.平成19年度はこのアルゴリズムを,3次元で蛍光物質濃度と蛍光寿命を画像化するために修正,拡張を行った.また,情報量が豊富な時間分解波形をそのまま利用して媒体中の光学特性値と蛍光物質濃度分布を同時に再構成するアルゴリズムや,計測が比較的容易な連続光データを用いた光源強度分布再構成法についても成果を得た. (2)生体模擬試料を用いたアルゴリズムの検証実験 エポキシ樹脂などを用いた生体模擬試料を作成して実験を行い,蛍光物質濃度のトモグラフィ画像を再構成しアルゴリズムを検証した.実験に用いた蛍光物質(インドシアニングリーン)の蛍光寿命などの蛍光特性の測定も行った, (3)小動物を用いた実験による蛍光トモグラフィ画像の取得 次年度以降行われる小動物を用いた実験に向けて,励起光照射や蛍光測定に用いられる光ファイバーホルダーなどの設計と作製,蛍光測定から励起光の影響を除去する光学フィルタの最適化などを行った.実際に生体模擬試料を用いた計測を行い,小動物を用いた測定に向けて有用な知見を得た.
|
Research Products
(27 results)