2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19360107
|
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
水野 毅 Saitama University, 理工学研究科, 教授 (20134645)
|
Keywords | 除振装置 / 磁気浮上 / 振動絶縁 / ゼロパワー制御 |
Research Abstract |
本研究の目的は,負の剛性を利用した除振装置において,中間台の質量の大きさや正の剛性を持つ支持機構の剛性や減衰の大きさが除振性能に対する影響を評価し,構造的なパラメータと制御系の同時最適化を図ることである.このような構造と制御の統合最適化は,提案侵する方式の除振装置の実用化をさらに進展させる上で非常に有用である. また,実際の除振装置では,除振テーブルの多自由度の振動を対象とする.多自由度アクティブ除振装置を実現する場合,中間質量の形態によって,中間質量集中型と中間質量分散型とに分類できる.中間質量集中型では,複数の支持機構で一つの中間質量を共有ずるのに対し,分散型では支持機構ごとに中間質量を設ける.このように,多自由度アクティブ除振装置では,中間質量の形態の選択も最適設計を行う上で重要な課題となる.本研究では,装置全体の質量を一定にするという拘束条件の下で,それぞれの形態の除振装置が達成しうる除振性能を明らかにする. 本年度は,アクチュエータとして永久磁石と電磁石とを組み合わせたハイブリッド磁石を使用した1自由度除振ユニットにおいて,広い動作範囲において所定の大きさの負の剛性を持つ支持機構を実現した.つぎに,上記の除振ユニットのおいて,中間台の質量の大きさや正の剛性を持つ支持機構の剛性や減衰の大きさが除振性能に対する影響を評価した.さらに,ユニットの制御に非線形補償を施すことによって,ユニットの動作範囲を広くすることができることを実証した.
|
Research Products
(1 results)