2008 Fiscal Year Annual Research Report
Si集積センサ構造上リポソームインタクト固定によるバイオセンサデバイス技術の検討
Project/Area Number |
19360162
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
野田 実 Kyoto Institute of Technology, 工芸科学研究科, 教授 (20294168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島内 寿徳 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (10335383)
奥山 雅則 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (60029569)
久保井 亮一 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (40029567)
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Keywords | バイオセンサ / マイクロナノデバイス / 脂質 / バイオ関連機器 / バイオテクノロジー / リポソーム |
Research Abstract |
前年度ほぼ予定通り固体デバイス系へのリポソームのインタクトな固定化プロセスを得ることができたので、本年度は同インタクト固定化リポソームを用いた、1)熱量計測バイオセンサ(マイクロカロリーメータ)、2)漏れ電流計測バイオセンサ(マイクロアンメータ)、3)カンチレバー型微小力歪みバイオセンサ、の研究を行った。その結果1)では表面バルクMEMSプロセスにより200μm弱のPt膜マイクロボロメータを作製し、DPPCリポソーム溶液(30mM)とタンパク質Aβ(10μM)の混合溶液を調製し、ボロメータ上の検知部に固定化してバイオ熱化学反応によるブリッジ出力の温度特性を測定し、DPPC単独の場合の同温度特性と比較することでDPPCリポソームとAβの相互作用を明瞭に検出できた。2)では上記プロセスにより500μm程度のリポソーム液滴保持凹部を形成したマイクロアンメータを作製し、DPPCリポソーム内包導電分子K_4[Fe(CN)_6]の漏洩によるリポソームータンパク質CAB(ウシ炭酸脱水素酵素)(0.5μM)間相互作用を検知できた。また3)ではp-Si抵抗層によるピエゾ抵抗歪センサを用いて1)で用いたDPPCリポソーム溶液(30mM)とタンパク質Aβ(10μM)の混合溶液による相互作用の経時特性を測定し、参照手法としてのQCM法の測定結果と同様の検知特性(相互作用に伴う経時的な質量増加)を確認できた。以上、本年度は3種類のSi集積センサ構造でのリポソームータンパク質間相互作用を検知することができた。
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Research Products
(17 results)