2008 Fiscal Year Annual Research Report
スペクトルー時間変調を用いた全光学的光ラベル認識に関する研究
Project/Area Number |
19360172
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
大柴 小枝子 Kyoto Institute of Technology, 工芸科学研究科, 准教授 (90372599)
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Keywords | 光ラベル認識素子 / フォトニックネットワーク / 光パケットスイッチ |
Research Abstract |
ブロードバンド回線を前提としたサービスの利用が急増しており,トラヒック量は急増している。そこで,光信号を光のままルーティング,あるいはスイッチングする「光パケットスイッチ」技術が次世代のネットワークで必要とされている。本研究では,これまで、光ラベルを生成及び認識するために,信号光源の波長成分ごとに時間遅延変調を用いる"スペクトル時間変調方式(S-T方式)"を提案し,これまでにシミュレーションに基づきラベルパターンの計算を実施、実際にFBG(Fiber Bragg Grating)をベースとしたラベル認識素子を試作して動作を確認してきた。 今年度は、この方式を用いて認識された光ラベルから,パケットスイッチを制御するための信号を生成する"制御信号生成回路"を試作し,パケットスイッチ制御用の信号をErrorFreeで生成するために必要となる光ラベルの認識判定信号強度比についての検討を行った。結果,光ラベルの全体信号強度比が3.0以上あれば,ErrorFreeでパケットスイッチ制御信号の生成が可能であることを確認した。また、この"制御信号生成回路"は、ピーク検出回路と非線形増幅器によって構成されるものであり、光通信システムにおける受信信号の雑音除去にも有効であることを確認した。さらに、符号変換を行うために必要となる全光波長変換について検討し、非線形ファイバベースの波長変換での信号再生効果を確認した。これは、光パケットスイッチネットワークのホップ数の拡大、つまりネットワークのスケールの自由度を広げるものである。
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Research Products
(4 results)