2007 Fiscal Year Annual Research Report
非線形的アプローチによる大規模システムの制御とセキュアネットワークへの応用
Project/Area Number |
19360176
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Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
佐藤 仁樹 Future University-Hakodate, システム情報科学部, 教授 (30360001)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 修 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (60381282)
高木 剛 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (60404802)
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Keywords | 数理工学 / 制御工学 / セキュア・ネットワーク / 暗号 / 認証 / 機械学習 / 非線形科学 / インターネット |
Research Abstract |
1.ルーチングのための非線形モデルと制御方式 研究代表者が提案した強化学習に基づくロバストルーチング方式の収束速度を改善するために、モーメントベクトル方程式を用いて非線形システムを定義域全体で線形近似し、線形システムの代表的制御手法である線形2次評価関数に対する解法により制御関数を導く方法を提案した。簡単な1次元双線形システムに対して本法を適用し、本手法により近似的な最適制御が得られることを確認した。 2.アドホックネットワークに対する攻撃パターンの同定 攻撃ノードの動作を網羅的に定義し、それらのノードが他のノードに与える影響を定性的・定量的に評価した。また、攻撃ノードの周辺ノードが攻撃ノードを高精度に検出する方式を検討した。さらに、通信状况を周辺の他のノードから収集し、自己の正当性を主張する方式を検討した。また、効率良く情報を相手先まで配信するための経路構築や誤り制御方式などについても検討した。研究分担者(高橋)のこれらの成果を基に、信頼関係のないアドホックネットワーク環境での安全・安心な通信環境基盤のための基礎技術を確立した。 3.セキュアネットワーク実現のための暗号技術 研究分担者(高木)が実装してきたペアリング暗号のアルゴリズム基礎部分の暗号ライブラリを利用して、IDベース暗号、ショートシグネチャ、効率的なブロードキャスト暗号など、従来の暗号では実現できなかったセキュリティシステムを実装した。また、これらの暗号アプリケーションを、ユビキタス時代の大規模ネット向けのセキュリティ基盤に組込む技術を開発した。
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Research Products
(15 results)