2007 Fiscal Year Annual Research Report
豪雨時の排水性能に着目した補強盛土壁設計支援システムの構築
Project/Area Number |
19360214
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
澁谷 啓 Kobe University, 工学研究科, 教授 (00206153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 正司 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (10204471)
斉藤 雅彦 神戸大学, 都市安全研究センター, 助教 (40283915)
鳥居 宣之 神戸大学, 都市安全研究センター, 助教 (70294246)
河井 克之 神戸大学, 工学研究科, 助教 (30304132)
川口 貴之 函館工業専門学校, 環境都市工学科, 准教授 (20310964)
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Keywords | 補強盛土 / ジオシンセティックス / 通水性能 / 信頼性解析 / 浸透解析 / 安定解析 |
Research Abstract |
不飽和土用の一面せん断試験装置およびせん断弾性係数を測定するための圧密試験装置を開発した.このことにより、従来あまりよく理解されていなかった盛土材の力学特性を正しく求めることが可能となった.また、飽和・不飽和地盤における間隙空気の圧縮を考慮した気液2相流の数値シミュレーション手法を新たに開発した.このことにより、豪雨による盛土内への雨水の浸透現象を予測することが可能になった.さらに、室内試験により各種ジオシンセティックスの通水性能を測定した.これらの知見を活かして、豪雨時の盛土崩壊のための対策工として,盛土を囲むようにジオシンセティックス等の排水材をL型に配置し,鉛直に設置した排水材で受けた盛土背部からの浸透水を盛土底部に水平に設置した排水材に流すことにより盛土外へ速やかに排出させる「L型排水盛土防水工」を新たに提案している.この新工法は、従来の盛土内に設置した排水工とは異なり,盛土内への浸水を防ぎながら盛土外へ速やかに排水する「盛土防水工」の発想に最大の特徴がある.本年度は,数値シミュレーションにより,ジオシンセティックスを用いたL型排水による盛土内の水位上昇抑制効果を従来の水平に層状配置する方法と比較検討するとともに,模型実験結果と解析結果を比較検討し,提案する数値シミュレーション手法の工学的適用性を検証している.さらに,実物大実験によりジオシンセティックスを用いたL型排水盛土防水工の防水(および排水)効果を実証している.
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Research Products
(4 results)