2008 Fiscal Year Annual Research Report
ローカリティを有する液状化地盤の確立・統計的評価手法
Project/Area Number |
19360215
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
善 功企 Kyushu University, 工学研究院, 教授 (50304754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 光斉 九州大学, 工学研究院, 准教授 (50293882)
笠間 清伸 九州大学, 工学研究院, 助教 (10315111)
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Keywords | 液状化 / 地盤のばらつき / 振動台実験 / 沈下量 / 改良率 / 過剰間隙水圧 / 支持力 |
Research Abstract |
本研究においては、 まず、振動台実験では、土槽内に液状化部分(Lエレメント)と非液状化部分(Nエレメント)をモデル化した模型地盤を作製し、地盤の沈下特性を調べた。N-Lエレメントの作成パターンは、乱数を発生させて任意に設定した。 100Galから50Galピッチで段階的にステージ加振し、段階ごとに地表面沈下量を測定、地盤のばらっきが液状化発生ならびに地表面沈下量に及ぼす影響を調べた。液状化率(全面積に対する液状化部分の面積の比率)が0,40,60,80,100%のケースで実験を行った。加速度、間隙水圧、沈下量、エレメントの変位などを測定した。 信頼性解析による地盤の液状化リスク分析では、地盤の液状化判定を確率統計論に基づく評価に拡張し、地盤特性や地震動のばらつきや不確定性を考慮して、リスク指標による液状化評価を行った。また、単純に地盤の液状化の有無の判定にだけではなく、その液状化の程度が構造物へ与える被害の予測シミュレーションやそれによる被害額の推定などへ展開した。固化処理地盤の液状化判定において生じる不確実性・不確定性を定量的に表現し、信頼性解析を用いて固化処理地盤の液状化リスクを評価した。 本研究の成果は、ばらつきのある地盤の液状化に伴う不同沈下や、支持力低下などの評価、また、部分的に改良された液状化地盤の性能評価などを評価するうえでの基礎資料となる。
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