2008 Fiscal Year Annual Research Report
津波漂流物対策のための漂流物の挙動特性の解明と衝突力算定モデルの構築
Project/Area Number |
19360222
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
水谷 法美 Nagoya University, 大学院・工学研究科, 教授 (10209760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 義人 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30111826)
川崎 浩司 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (20304024)
富田 孝史 港湾空港技術研究所, 津波防災研究センター, 主席津波研究官 (20242836)
水谷 雅裕 港湾空港技術研究所, 海洋水工部, 耐波研究チームリーダー (40463096)
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Keywords | 水理水工学 / 自然災害 / 津波 / 漂流物 / コンテナ / 船舶 / 防災 / 減災 |
Research Abstract |
代表者の水谷は,コンテナを対象とし,三次元数値波動水槽による漂流計算とLS-DYNAによる漂流コンテナの衝突シミュレーションを連携して解析するスキームを構築するとともに,共同研究者の港空研・水谷が実施したコンテナの衝突に関する大型実験の結果を使って,上記の計算スキームが原型スケールに適用できるよう共同研究者の伊藤と協力して研究を行った.その結果,原型スケールに対しても被衝突物であるコンクリートにひび割れが発生するような現象にまで本計算スキームが適用可能であることを示した.一方,これまでに提案してきた衝突力算定式の原型スケールへの適用性に関しては,剛体近似に基づく算定式の適用限界を示し,その改良の必要性を明らかにした.問題点は明確にできているので,最終年度には算定式の原型スケールへの適用性を明らかにすることが大きな課題として上げられることを示した.一方,船舶模型の漂流実験と数値シミュレーションも実施し,陸上への打上限界,打上被害軽減のための対策案の提案を行った. 川崎は,独自の数値解析モデルの精緻化と造波ソースの導入を実施し,海域に浮上した物体に波が作用したときの漂流挙動の解析ツールをほぼ完成の段階まで改良した. また,富田は複数の船舶の漂流シミュレーションを実施し,さらにその表示方法について工夫し,現象を解明するだけでなく,防災教育への適用に向けたシステムの構築を行った. 上記のように平成20年度は各自が当初の計画を予定通り実施でき,最終年度には残された課題を解明し,総括を実施する予定である.
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Research Products
(14 results)