2008 Fiscal Year Annual Research Report
3次救急を対象とした救急医療情報伝送システムの高度化と最適運用方策に関する研究
Project/Area Number |
19360229
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
高山 純一 Kanazawa University, 環境デザイン学系, 教授 (90126590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 晶一朗 金沢大学, 環境デザイン学系, 准教授 (90334755)
稲葉 英夫 金沢大学, 医学系, 教授 (60159952)
後藤 由和 金沢大学, 付属病院, 講師 (60282167)
柳澤 吉保 金沢大学, 長野工業高等専門学校, 教授 (70191161)
二神 透 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 准教授 (40229084)
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Keywords | 3次救急医療 / 医療情報デジタル伝送 / ネットワーク信頼性 / 予後改善効果 / 中山間地域 / ITS / 高速道路救急車専用退出路 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度行った研究成果をベースに、今後研究を進める上で必要となる3次救急医療に関する各種情報の追加調査を行った。 具体的には、(1) 全国の中核市以上の都市を対象に、救急搬送業務の実態調査を行った。すべての対象都市から救急搬送業務データの収集はできなかったが、一部過去10年間における救急業務の実態を明らかにすることができた。また、(2) 救急業務用の医療情報無線伝送システムの適用可能性を検討するためのアンテナ基地局最適設置位置検討システムの開発を行い、能登半島地域を対象にケーススタディを行った。(3) 信頼性解析システムをもとに、地震発生後における緊急車両(救急車)のアクセス性低下地域の予測システムの開発を行った。来年度は、能登半島地震をケーススタディとして、災害時に道路網がどのように被害を受けるかをもとにして、災害時の道路網被害予測モデルの開発と災害時における緊急車両の走行性に関する信頼性解析モデル、ならびにミクロ交通シミュレーションモデルの開発を行う予定である。また、(4) 地震発生直後からのリアルタイムに変化する道路状況、交通状況を分析し、今後の交通情報の最適提供方策の検討に結び付ける予定である。(5) 医療情報のデジタル伝送システムの高度化については、携帯電話による携帯画像伝送システムを使った救急医療現場での伝送効果の把握実験を行った。 来年度は最終年度であるため、これまでの研究成果をとりまとめるとともに、具体的な地域を想定し、トータルとしてのシステム運用方策の最適化を試みたいと考えている。
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Research Products
(33 results)