2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19360252
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
岩田 衛 Kanagawa University, 工学部, 教授 (50322532)
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Keywords | 建築鋼構造 / リュース材 / 性能評価 / 構造実験 / 圧延H形鋼 / 施工実験 |
Research Abstract |
リユース材の対象となる工場・作業場等に使用されている鉄骨造は1981年の建築基準法の改定以前に設計されている場合が多く,その前後では,部材継手のボルト孔数や添板厚さが異なる。そこで,平成20年度では,これらの低層鉄骨造に使用された圧延H形鋼を対象とし,その種類と量を把握するためのストック診断法を提案した。さらに,解体材をリユース材とするための性能評価に関して実験および解析を継続して行った。その結果,得られた成果は下記である。 1)許容応力度設計された高カボルト摩擦接合の部材継手は、保有耐力接合のボルト本数や添板形状が異なるものの、ボルト用孔あけ加工で対応できる。 2)リユース材のストック診断法によると、山形のラーメン構造の柱・大梁のストック率は概ね86〜94%である。 3)1981年前後の耐震基準で設計された建物をストック診断し、ストック率を試算した。この場合、建物の柱・大梁のストック率は減肉等による劣化が無ければ、概ね等しい。 4)解体材(400N/mm^2級鋼)を使用した柱梁接合部(部材継無し)の構造実験およびFEM解析の結果,解体材の破壊性状及び復元力特性は新材と概ね同じである。また,解体材の化学成分および機械的性質はJIS規格を満たしている。
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Research Products
(5 results)