2008 Fiscal Year Annual Research Report
多様な暖冷房方式と通風利用による快適性と省エネ性の統合的評価手法に関する研究
Project/Area Number |
19360256
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
坂本 雄三 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 教授 (30114490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前 真之 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (90391599)
赤嶺 嘉彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特任助教 (40447420)
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Keywords | 建築環境・設備 / 省エネルギー / 暖冷房 / 通風 / モデル化 |
Research Abstract |
住宅における省エネの更なる推進が急務となる中、2次エネルギー消費の3分の1を占める暖冷房の省エネは特に重要である。現状では、建築サイド(断熱・気密の向上)・機器サイド(定格効率の向上)で別々に対策が行われているが、本研究では更なる省エネ化のため、「1.建物負荷と機器容量のバランス」、「2.暖冷房方式の多様化」、「3.通風利用による暖冷房負荷低減」の3つに着目し、それらを統合的に評価する手法の構築を目指す。 平成20年度に実施した研究により、以下の成果が得られた。 ■暖冷房機器による室内温熱環境形成の把握 冷温水ヒートポンプを熱源とする放射式の暖冷房設備(床暖房・垂直放射パネル)を導入した実住宅の実測により、送水温度や送水時間を変数として、実現する室内温熱環境およびエネルギー消費量の実態を把握した。この結果は、今後のシミュレーション検討(特に、居住者の快適感および暖冷房機器発停モデルについて)のための基礎データとして活用する。 ■市街地状況を考慮した建物周辺気象予測モデルの作成 昨年度から継続して、風洞実験により、市街地における戸建住宅の風圧係数分布を把握した。平成20年度は特に、周辺建物状況(隣棟間隔・隣棟高さ)を変数として、今後の市街地状況を考慮したシミュレーション(熱換気回路網計算)のための風圧係数の基礎データを整備した。 その他、本研究の最終目的である「暖冷房機器消費エネルギーと快適性のバランス」に関するのシミュレーション(熱換気回路網計算・CFD)の検討に着手した。
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Research Products
(3 results)