2007 Fiscal Year Annual Research Report
高度成長期の首都圏における居住構造変容の日中比較研究-北京と東京を事例として-
Project/Area Number |
19360268
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
吉田 友彦 University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (40283494)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 俊 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (60212320)
鈴木 勉 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (00282327)
有田 智一 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (90344861)
上北 恭史 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (00232736)
藤川 昌樹 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (90228974)
|
Keywords | 東京 / 北京 / 都市居住 / 高度成長 / 郊外 |
Research Abstract |
本年度は、北京の郊外開発と東京のニュータウン事業についてそれぞれ実地を訪れ、都市計画関連資料の収集を行った。2007年7月には清華大学の専門家(研究協力者)を訪問し、研究項目や対象事例についての助言を得た。地下鉄13号線及び5号線沿いの郊外住宅開発地区(回龍観、望京、北苑、天通院の各地区)の住宅開発状況を視察し、北京市計画展覧館においてマスタープランの内容や公共施設等の計画内容についての研究資料を収集した。2008年1月には、中国側研究協力者を日本に招聘して研究打ち合わせをするとともに、日本おける高度成長期の都市開発典型例として多摩ニュータウンの資料を収集した。当ニュータウン内にあるUR都市機構を訪問して、開発時の計画プロセスについて聴取した。 この他、中国語のポータルサイト「新浪房産」(http://map.house.sina.com.cn/)における北京市内不動産情報の分析を行うため、閲覧可能な各種指標について1事業ずつ手入力によるコーディングを行い、同時に住宅事業の都市内立地状況を見るため位置図を作成した。現在、全部で900事業程度の入力が終了したところであるが、初期的な分析の結果を見ると、低価格の住宅が1号線東部等の郊外部に多く、高価格の住宅が第五環状線内部の北部に立地している状況等が見受けられた。今後は、東京圏における高度成長期の住宅供給との違いを考察するとともに、北京における郊外部の大量供給住宅についての詳細な分析を行う。
|
Research Products
(5 results)