2007 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔地間協調設計において身体性豊かな対話行為を実現する空間インターフェイスの構築
Project/Area Number |
19360275
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
仲 隆介 Kyoto Institute of Technology, 工芸科学研究科, 教授 (10198020)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮里 勉 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (40346119)
三村 充 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (70379072)
松本 裕司 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (60379071)
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Keywords | 遠隔地間協同設計 / デザインコラボレーション / インターフェイス / ルームウェア / グループワーク / 身体性 / 実世界指向 / モニタリング |
Research Abstract |
1.本年度はまず、常時接続型のプロジェクトルーム(3画面のマルチスクリーン:各110インチ相当)の開発・改良を行った。プロジェクトルームの中央に配置した「映像投影テーブルシステム」の改良として、ミラー型プロジェクターによる大画面化を行ったうえで、テーブル上部に高解像度カメラを設置して、机上面を遠隔地間で共有する機能を加えた。 2.次に、複数のマイクとスピーカ、制御装置、制御ソフトからなる「多チャンネル音声通信環境」の開発を行い、遠隔間クロストークを実現した。従来のTV会議システムでは音声通信は1チャンネル(1つのマイクとスピーカ)で行われるため、一つの話題でチャンネルを占有すると、他の話題を展開できない。評価実験から、この問題を解決することでインフォーマルコミュニケーションを中心とした、より活発なやり取りができるようになることを明らかにした。さらに、音声に限らず、インスタントメッセージングツールなど複数のコミュニケーション手段の中から、最適な媒体をマウスの稼動状況から判断した作業状況に基づいて、自動選択するシステムの開発に着手した。 3.実際のオフィスにおいて、どのような創造行為やコミュニケーション活動が行われているか、そしてそれらは、空間とどのように関係するかを探るために、観察調査を実施し、コミュニケーションの内容と場所の特性との関わりに関する基礎的な知見を得た。 4.さらに、空間内での人々の振る舞いをモニタリングする研究としては、ステレオビジョンカメラを用いた人物位置検地システムの開発を試みた。基本的な実験から、今後の改良点が明らかになった。同時に、グループで共有して使用するグループデスクの上部にカメラを設置してインターバル撮影した画像から、個人の作業領域の特性を分析するシステムを開発し、空間と人との関係の一端を把握した。
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Research Products
(12 results)