2008 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔地間協調設計において身体性豊かな対話行為を実現する空間インターフェイスの構築
Project/Area Number |
19360275
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
仲 隆介 Kyoto Institute of Technology, 工芸科学研究科, 教授 (10198020)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮里 勉 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (40346119)
三村 充 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (70379072)
松本 裕司 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (60379071)
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Keywords | 遠隔地間協同設計 / ルームウェア / 実世界指向 / コラボレーション / モニタリング |
Research Abstract |
1. テーブルトップディスプレイの機能拡張として、2台のカメラ(親子)と画像センシング技術を用いて、カメラの撮影範囲を移動・拡大できる机上撮影機能(Table Top Scope)を付加した。これにより机上の状態(物理的なモノ、表示された映像、およびその上にマーカで書き込まれたメモなど)を高解像度でキャプチャしてコミュニケーションに活用することが可能となった。 2. 昨年度の多チャンネル音声通信に引き続き、本年度は、音声通信以外のコミュニケーションツール(メール、チャット、ビデオ通信、音声)も総合して、マウスの動きや通信状況から相手の作業状態を判断して好ましいアクセス方法を自動選択する機能を追加した。評価実験をとおしてその効果を示した。 3. 昨年度の個人作業領域モニタリング研究から着想を得て、会議における個人と集団の思考の架け橋を果たすことを目的としたトピックビジュアライザーのプロトタイプを開発した。予備実験をとおして、会議の参加者それぞれの頭上にカメラとディスプレイを設け、机上のメモを撮影し表示させることの基礎的な効果と改良に向けた課題を明らかにした。 4. 昨年度に引き続き人の振る舞いの研究として、実際のコラボレーションの現場における人の振る舞い(コミュニケーション等)と物理的空間との関係を探るための観察調査、アンケート調査、ヒアリング調査行った。センシング技術を用いた行動モニタリングについては、実験室実験に着手したが本年度の成果発表は行っていない。 5. 個人の嗜好・知識・経験が創造的思考に及ぼす影響を見るための実験を実施し、創造性評価および創造メカニズムに関する基礎的な知見を得た。 6. 建築設計における3D-CAD、BIMツールの技術動向を調査し、今後(来年度の開発研究も含む)の可能性について考察した。
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Research Products
(20 results)