2008 Fiscal Year Annual Research Report
オープンプラットフォーム型まちづくり計画・デザインの戦略的アセスメント技術の開発
Project/Area Number |
19360278
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
有賀 隆 Waseda University, 理工学術院, 教授 (60303658)
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Keywords | まちづくりデザイン / 都市計画支援技術 / 戦略的アセスメント / オープンプラットフォーム / データベース |
Research Abstract |
まちづくり計画のアセスメントに適用する空間評価指標、物的環境評価指標(意匠要素、景観要素ほか)と基準(定量的、定性的)設定に関する研究開発とその有効性の検証 まちづくり計画の戦略的アセスメントの評価指標は、市民と協働で行うまちづくりの計画検討・立案プロセスで提示される創造的な将来都市像や目標市街地像を、映像・画像シミュレーション技術を用いて複数のまちづくりシナリオとして視覚化し、それらを構成する建築や都市の空間要素や物的環境を指標化して、都市スケールの市街地空間や居住環境にどのような影響と変化をもたらすのか、選択可能な複数のまちづくりシナリオとして事前に評価する戦略的な計画指標として開発する点である。 平成20年度は、福島県・白河市および東京都・駒込地域を対象に、地域に固有の歴史的建築タイプと、街区、沿道、市街地スケールの景観・空間特徴を、意匠要素、景観要素ごとに記録、データベース化し、それらを定性的に評価した。これらの要素は地域の関係者によって進められる景観まちづくりにおいて、複数の選択可能なまちづくり案を相互に比較し、実際の景観改善の取り組みに反映するための設計指針や将来の地区計画策定を目指す事前計画シミュレーションとして有効性を確認することができた。資源調査では、研究期間限定の遠隔研究地点を白河市内に設け、そこと中核研究地である研究代表者の所属機関(早稲田大学理工学術院)との間を高速情報ネットワークシステムで結び、多地点間でのリアルタイムな協働研究を可能とする連携研究体制を構築した。その上で、これを利用し計画アセスメント指標の基礎となる多様な市街地空間要素、居住環境要素をデータ抽出し、計画アセスメント指標として体系化するとともに、地元での市民ワークショプを合計4回開催して、市民の計画的視点から利用可能なまちづくり計画基準として方法論化した。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article]2008
Author(s)
有賀隆
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Journal Title
4章4-2生命医科学の研究拠点が先導する新しい都市型産業のコミュニティ<米国サンフランシスコ市とカリフォルニア大学サンフランシスコ校>、地域と大学の其創まちづくり(小林英嗣+地域・大学連携まちづくり研究会編著)(学芸出版社)
Pages: 101-105
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[Journal Article]2008
Author(s)
有賀隆
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Journal Title
「7章共創まちづくりの視座と可能性」地域と大学の共創まちづくり(小林英嗣+地域・大学連携まちづくり研究会編著)(学芸出版社)
Pages: 181-188
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[Journal Article]2008
Author(s)
有賀隆
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Journal Title
「新たな都市の魅力を創造する:新市街地景観」景観法活用ガイド(日本建築学会編著)(ぎょうせい)
Pages: 80-85
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