2008 Fiscal Year Annual Research Report
放射線誘起表面活性による船舶・海洋構造物の耐食材防食技術開発に関する研究
Project/Area Number |
19360392
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
賞雅 寛而 Tokyo University of Marine Science and Technology, 海洋工学部, 教授 (20134851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
波津久 達也 東京海洋大学, 海洋工学部, 准教授 (60334554)
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Keywords | 海洋工学 / 海洋保全 / 船舶・海洋構造物 / 防食技術 / 材料加工・処理 / 放射線,X線,粒子線 / 放射能 / 放射線誘起表面活性 |
Research Abstract |
最終年度である平成20年度は、19年度同様、放射線誘起表面活性(RISA)によるすきま腐食抑制効果のメカニズムの確認を行った。また海水による隙間腐食試験片の表面性状計測を行い、隙間構造のイオン流動に関するシミュレーションを行った。 以下に主たる結果をまとめる。 1.海水中のすきま腐食試験片の水面上側(A-M3)で生成される腐食生成物は、ボルト締め付け部外側で主成分Pb_2(CrO_4)Oと〓-Fe_2O_3であり、ボルト締め付け部内側で主成分Fe_3O_4とZnOであり、海水中のイオンがすきま腐食に強く関係している。 2.すきま構造における自然対流(上部からの自然落下)及び強制流動(0.01m/s程度の微速)した場合のイオン粒子の隙間堆積状況を、シミュレーションにより確認した。自然対流、強制対流ともに隙間に粒子が堆積し、バルクとの濃度差により電池形成がなされること、また強制対流時には位置的濃度差が大きく、より強い電池形成がなされることがわかった。
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Research Products
(4 results)