2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19360393
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
荒井 誠 Yokohama National University, 工学研究院, 教授 (00232025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村井 基彦 横浜国立大学, 環境情報研究院, 准教授 (60292893)
山中 亮一 国立大学法人徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 講師 (50361879)
西 佳樹 横浜国立大学, 工学研究院, 准教授 (70470052)
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Keywords | 海洋保全 / 海洋工学 / 船舶工学 / 輸送機器 / LNG |
Research Abstract |
本研究では低温液化ガス運搬用船舶の安全性に関する研究として、タンク内の液体運動(スロッシング)と衝撃荷重の研究、タンクからの液体貨物流出シミュレーション法の研究、海洋環境への影響を含めたリスク評価法の研究を実施している。本年度の研究では、スロッシングと船体の連成運動計算法が完成したため、研究成果を学会報告した。 なお、現在までに低温液化ガス運搬船の大規模損傷事故は知られていないため、本研究で開発している各種シミュレーション法、評価法の検証が困難である。そこで、事故例が多数報告されデータが揃っている原油タンカーの損傷事故の油流出シミュレーション解析を行い、開発したシミュレーション法の有用性を調べた。また、海洋環境への影響、人命損傷等のリスク、運航による経済的メリット等を包括的に評価する方法の研究も行ったが、これもデータの多い原油タンカーの評価問題を例として検討し、本研究の評価方法の有用性を調べた。さらに、生物多様性保存の観点から船舶のバラスト水問題が重要視されるようになって来たが、低温液化ガス運搬用船舶を含む種々の船舶に適用できるバラスト水を不要とする船舶のコンセプトを考案した。これらの研究成果は学会論文としてとりまとめた。
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Research Products
(10 results)