2009 Fiscal Year Annual Research Report
合成開口レーダー及びメソ気象モデルを用いた洋上風力資源調査手法の開発
Project/Area Number |
19360406
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
香西 克俊 Kobe University, 海事科学研究科, 教授 (30186613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大澤 輝夫 神戸大学, 海事科学研究科, 准教授 (80324284)
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Keywords | 海上風速検証 / 合成開口レーダー / メソ気象モデル / 洋上風力資源賦存量 / 大気安定度 |
Research Abstract |
本研究は、合成開口レーダーとメソ気象モデルを組み合わせた洋上風力資源推定手法の確立を3年間の最終目標とし、それを達成するため本年度は以下に示す項目を実施した。 1、合成開口レーダーとメソ気象モデルを組み合わせた新しい風力資源賦存量の推定手法の確立(香西、大澤、国内研究協力者、海外研究協力者担当):合成開口レーダーの高い海上風推定精度とメソ気象モデルの時間連続性の両面を組み合わせることにより、高精度な洋上風力資源調査手法の確立を目指した。具体的には、メソ気象モデルにより推定される風向分布を合成開口レーダー画像に相対風向として入力することにより、高精度な風速場を推定する手法を確立した。49シーンを対象としたワイブル平均風速、ワイブルエネルギー密度は現場風速を基にしたそれぞれの統計量より0.05m/s,76.4W/m^2小さく、過小評価の傾向が明らかになった。 2、有望海域での風力資源賦存量マップの作成(香西、大澤、国内研究協力者担当):上記で構築された手法を用いて実際に日本沿岸の2海域において風力資源賦存量マップを作成した。1つは和歌山県白浜沖、他の1つは神奈川県平塚沖である。特に白浜沖のマップには、大気安定度が不安定な状態に起因すると思われるワイブルエネルギー密度の増加傾向が見られた。また風向別の風力資源賦存量では、風向により異なる推定精度を示した。これら風力資源賦存量マップの推定精度は今後合成開口レーダー画像数の増加に伴い改善することが期待される。
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Research Products
(10 results)