2008 Fiscal Year Annual Research Report
分裂酵母の遺伝的組換えを制御するメディエーターの機能解析
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19370002
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
岩崎 博史 Yokohama City University, 国際総合科学研究科, 教授 (60232659)
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Keywords | 相同組換え / 分裂酵母 / Rad22 / DNA二重鎖切断 / DNA修復 / Swi5 / メディエーター / Rad51 |
Research Abstract |
本申請研究は,我々が確立した試験管内DNA鎖交換反応系(Haruta et al.,2006)を利用して、分裂酵母の4種類の組換えメディエーター(Rad22, Rhp55-Rhp57, Swi5-Sfr1及びSwi2-Swi5)の生化学的機能を明らかにし、遺伝的組換えを制御する分子メカニズムを解明しようとするものである。20年度の成果は以下の通りである。 Rad22とSwi5-Sfr1複合体は同じRad51依存的組換え経路で働く。これら2種類のメディエーターとRPA、及びRad51からなる試験管内鎖交換反応系の構築に成功した。詳細な反応機構解析から、 Swi5-Sfr1複合体は、 ATP依存的なRad51の活性化因子として機能することを明らかにした。一方、 Rad22は、 Rad51の素活性(ATPaseとssDNA結合能)には影響せず、 RPAとの親和性を利用して、 Rad51をリクルートするリクルーターとして機能することがわかった。 Swi5-Sfr1複合体は、減数分裂特異的リコンビナーゼDmc1のDNA鎖交換活性を上昇させることができる。またRPAにコートされたssDNAを基質として用いた揚合でも、 Swi5-Sfr1複合体はDmc1依存的鎖交換活性を上昇させた。一方、この反応に対して、 Rad22は阻害的に働くことを発見した。 Swi2が、接合型変換反応のエンハンサー領域に特異的に結合することをin vitroで示すことに成功した。
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Research Products
(5 results)