2008 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア農林生態系におけるアリ類の種多様性とバイオインディケーターとしての利用
Project/Area Number |
19370035
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
緒方 一夫 Kyushu University, 熱帯農学研究センター, 教授 (40224092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粕谷 英一 九州大学, 理学研究院, 准教授 (00161050)
紙谷 聡志 九州大学, 農学研究院, 准教授 (80274520)
津田 みどり 九州大学, 農学研究院, 助教 (20294910)
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Keywords | 生物多様性 / 熱帯アジア / アリ類 / 農業生態系 / 森林生態系 / 分類学情報 / データベース |
Research Abstract |
アリ類はどこにでもいて種類数も豊富であり、生物多様性のバイオインディケーターとしての利用が試みられてきた。しかし、熱帯アジアでは種多様性が著しく増加するが種分類が確立していないため、種多様性の評価について困難が生じている。本研究は(a)農林生態系のアリ類群集の解明、と(b)濃林生態系をモデルとする群集生態理論の検証、を目的として、本年度は以下の活動を行った: (1)資料収集:国内外の森林/農業生態系でのサンプリング、試料の標本化、分類・同定・記載。 (2)分析・評価:DNAバーコード化、撹乱と種多様性の関係について検討。 (3)分類情報整備:参照コレクションの整備。また分類情報は、画像を含めデータベース化。 これらの成果は次のようにまとめられる。 (1)についてはタイ・ベトナム等で調査を実施し、また他の土壌性昆虫相(とくにアリヅカムシ)と多様性を比較した(Sakchoowong,Nomura,Ogata & Jaitorongなど)。その結果、アリ群集と土地利用とのある程度の対応性が判明し、他の昆虫の多様性とも相関することが示された。(2)については農業生態系での他の昆虫をモデルにした解析を行った(紙谷、久保・竹中・粕谷など)。これはアリ類についても適用可能である。(3)についてはアリ類データベース上での更新を行った(吉村・久保田・小野山・緒方)。またインドシナ地域のシリアゲアリ属をとりまとめ、その一部について検索表を提示した(Hosoishl & Ogata)。
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Research Products
(16 results)
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[Presentation] Spatial distribution and functional response of aphid parasitoid, Aphelinus asychis(Hymenoptera : Aphelinidae), attacking green peach aphid, Myzus persicae (Homoptera : Aphididae), in the laboratory.2009
Author(s)
Bveon, Y. -W., Tuda. M. . Takagi, M., Kim, J. - H., Kim, Y. -H.
Organizer
日本応用動物昆虫学会大会
Place of Presentation
札幌
Year and Date
2009-03-28
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