2007 Fiscal Year Annual Research Report
病原性細菌由来オートトランスポーターの分泌機構と高次構造相関
Project/Area Number |
19370045
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
JEREMY R.H.Tame Yokohama City University, 国際総合科学研究科, 教授 (00336588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朴 三用 横浜市立大学, 国際総合科学研究科, 准教授 (20291932)
雲財 悟 横浜市立大学, 国際総合科学研究科, 助教 (60336592)
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Keywords | オートトランスポーター |
Research Abstract |
オートトランスポーターとは病原性細菌が分泌するタンパク質グループの名称で、この中でもセリンプロテアーゼドメインを持つものがSPATE familyと呼ばれる。SPATE familyに属するタンパク質は、病原性細菌による腹膜炎や尿路感染症等の原因物質であり、この病気は発展途上国でいまだ多数の死者を出している。このため、病原性細菌によるオートトランスポータータンパク質、SPATE familyの分泌メカニズムが医療の点から注目されている。研究目的を2点挙げる。(1)当研究室で高分解能構造決定をしたSPATE familyのひとつ、HbpのC末端オートシャペロン部位、N末端のシグナルペプチドシーケンスの分泌メカニズムに関与する詳細な働きを解明する。(2)SPATE familyのβバレル部位とパッセンジャードメインの相互作用部位を特定する。得られた成果を挙げる。(1)Hbpのオートシャペロン部位で、アミノ酸置換を導入すると分泌が起こらない現象が起こる重要な残基を特定することに成功した。(2)Hbpのオートシャペロン部位とβバレル部位の結合体を大腸菌を用いて大量に発現することに成功した。現在、超遠心分析装置を用いて分子量の決定を試みている。蛋白質の結晶化に向けた最初の重要なステップである。
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