2008 Fiscal Year Annual Research Report
蛋白質の中性子構造解析を推進するための技術的基盤の確立
Project/Area Number |
19370046
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
黒木 良太 Japan Atomic Energy Agency, 量子ビーム応用研究部門, 研究主席 (30391246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城所 俊一 長岡技術科学大学, 工学部, 準教授 (80195320)
玉田 太郎 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究副主幹 (50391248)
安達 基泰 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究職 (60293958)
大原 高志 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究職 (60391249)
岡崎 伸生 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究職 (60391900)
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Keywords | タンパク質 / 水和水 / 創薬標的タンパク質 / 結晶構造 / 中性子解析 |
Research Abstract |
平成20年度は、下記の項目を実施した。 1)中性子利用のための基盤技術開発 ヒト免疫不全ウイルス由来のプロテアーゼ(HIV-PR)を試料として、バックグラウンド低減を目的とした完全重水素化試料を調製し、その試料を用いて中性子回折実験を行った。結晶体積が小さかったが、約3Å分解能の回折点を観測できた。タンパク質試料を逐次添加する結晶大型化技術開発では、大型化を自動化する装置を作製し、実際の結晶の大型化に用いた。生体水素水和水データベース(HHDB)による構造評価機能の高度化では、水分子の正確な位置の同定機能を付加した。 2)代表的な創薬標的タンパク質の結晶の大型化および中性子構造解析 ヒト免疫不全ウイルス由来のプロテアーゼ(HIV-PR)およびブタすい臓エラスターゼの阻害剤複合体の中性子回折データおよびX線回折データを同一結晶から収集し、立体構造解析を決定した。ヒト免疫不全ウイルス由来のプロテアーゼ(HIV-PR)全原子構造解析の結果をPNAS誌に発表(3/24)した。そしてブタすい臓エラスクーゼの阻害剤複合体の全原子構造解析の結果をJACS誌へ投稿中。
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Research Products
(10 results)