2007 Fiscal Year Annual Research Report
ショウジョウバエ貧食受容体Draperを介した変性自己細胞除去の仕組み
Project/Area Number |
19370051
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中西 義信 Kanazawa University, 医学系研究科, 教授 (40172358)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白土 明子 金沢大学, 医学系研究科, 講師 (90303297)
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Keywords | 貪食 / アポトーシス / ショウジョウバェ / 小胞体 / 細胞間認識 |
Research Abstract |
貪食受容体Draperを介したアポトーシス細胞貪食の仕組み解明を目的として研究が実施され,以下のような成果が得られた。これらの成果を記述した論文原稿が学術誌にて審査中である。 1)Draperが認識する貪食目印分子の同定と性状解析 2つのDraper結合性タンパク質のうちPretaporterと名付けた方を解析した。Pretaporterは,通常は小胞体に存在し,アポトーシス時に細胞表層に移動するタンパク質であった。発現を欠損したショウジョウバエを調べ,Pretaporterはアポトーシス細胞貪食に必要だと分かった。さらに,強制的にPretaporterを表層に発現させた細胞は,アポトーシスを起こすことなく貪食された。これらの結果より,PretaporterはDraperが認識する貪食目印分子であると結論された。もうひとっのDraper結合性タンパク質については解析途中である。 2)貪食目印分子に結合するDraperドメインの決定 Draper細胞外領域のさまざまな欠失変異体の作成を行った。ウイルスベクターを利用した小規模実験で目的タンパク質が得られることが分かり,現在は大量調製の準備を進めている。 3)貪食目印分子の標的細胞表層への出現機構の解明 Pretaporterが小胞体から細胞表層に移動する仕組みについては20年度の課題としたい。 4)Draperから伝達される食食誘導性情報経路の解明 pretaporter遺伝子は,draper遺伝子及び情報伝達因子Ced-6の遺伝子とも遺伝学的相互作用を示した。よって,Pretaporterの結合したDraperからCed-6へ情報が伝達されると考えられた。
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Research Products
(6 results)