2009 Fiscal Year Annual Research Report
ショウジョウバエ貪食受容体Draperを介した変性自己細胞除去の仕組み
Project/Area Number |
19370051
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中西 義信 Kanazawa University, 薬学系, 教授 (40172358)
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Keywords | 貪食 / アポトーシス / ショウジョウバエ / リン酸化 / 細胞内情報伝達 |
Research Abstract |
平成21年度の交付申請書に記載した4つの目的について、以下のような研究成果が得られた。 1.Draperへの結合に必要なPretaporter分子内領域の決定 Pretaporterは小胞体の管腔に存在するタンパク質であり、分子内に3つのチオレドキシン様配列を持つ。組換え型タンパク質を使った結合実験により、2つのチオレドキシン様配列を含むアミノ末端側の約2/3の領域がDraperとの十分な結合性を示すことがわかった。 2.&3.Pretaporter刺激時のDraper細胞内領域のチロシンリン酸化およびCed-6との結合性の解析 Draperを発現する細胞株を組換え型Pretaporterをコートした容器で培養して、その抽出液について免疫沈降とウェスタンブロッティングを組み合わせた解析を行った。その結果、Pretaporter刺激により、チロシン残基がリン酸化されたDraperの量およびDraperに結合したCed-6の量がともに増加することがわかった。これにより、Pretaporterの結合でDraper細胞内領域のチロシン残基がリン酸化され、そこにCed-6が結合することで貪食誘導性の情報伝達経路が活性化されると考えられた。 4.Draperチロシンリン酸化の貪食反応誘導への必要性の検定 チロシンリン酸化を受けないようにアミノ酸配列を変化させたDraperを発現する培養細胞株および正常型Draper欠損ハエは作成途上にあり、本報告書作成時点までには結論が得られなかった。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
中西義信、Peter Henson、白土明子
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Journal Title
Target Pattern Recognition in Innate Immunity第9章「Pattern recognition in phagocytic clearance of altered self」(Landes Bioscience(米国))
Pages: 129-138
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[Presentation] Pretaporter, a Drosophila endoplasmic reticulum protein serving as a ligand for Draper in phagocytosis of apoptotic cells2009
Author(s)
T. Kuraishi, Y. Nakagawa, T. Ishimoto, T. Moki, Y. Fujita, H. Nakayama, N. Dohmae, A. Shiratsuchi, Y. Hashimoto, N. Yamamoto, K. Ueda, M. Yamaguchi, T. Awasaki, Y. Nakanishi
Organizer
Jacques Monod Conferences
Place of Presentation
Aussoisホール(フランス)
Year and Date
2009-05-24
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