2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19370052
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
米原 伸 Kyoto University, 生命科学研究科, 教授 (00124503)
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Keywords | アポトーシス / 細胞周期 / シグナル伝達 / 遺伝子 |
Research Abstract |
我々が発見したDeath receptorであるFasの下流でcaspase-8の活性化を制御する分子として我々が発見・クローニングした巨大分子FLASHが細胞増殖のS期進行に必須の分子であることを見いだしたので、そのS期進行に関わる分子機構を明らかにすべく解析を行った。そして、以下の結果を得た。 a)FLASHのN末端のコイルドコイルドメインおよび、C末端側から徐々に削った欠失変異体を作製し、C末端にEGFPを融合した分子として、レンチウイルスベクターでFLASHの発現抑制を抑制できる上記2種類の細胞株に発現させ、FLASHの発現抑制による細胞周期のS期停止にN末端領域が関わるが、C末端領域は関わらないことを示した。そして、FLASH発現抑制による細胞周期停止を回復できるFLASHのC末端欠失変異体と会合する分子としてARS2(arsenite resisntant protein 2)を共免疫沈降法と質量分析法によって同定した。 b)同定したFLASHの会合分子ARS2をshRNA発現法で発現抑制すると、FLASHの発現抑制と同じ細胞周期のS期進行の停止という表現系を示した。 c)FLASHコンディショナルノックアウトマウスを作製すべく、組み換え型ES細胞を作製した。 d)FLASHをコンディショナルにノックダウンできるES細胞株を樹立し、ES細胞やin vitroで分化させた細胞においてFLASHのノックアウトを誘導し、その効果の解析を開始した。
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