2008 Fiscal Year Annual Research Report
篩管長距離輸送RNAによる新規品種改良システムの開発
Project/Area Number |
19380002
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
原田 竹雄 Hirosaki University, 農学生命科学部, 教授 (10228645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 修一 弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (00154500)
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Keywords | RNA / 篩管輸送 / 篩部 / 接ぎ木 / 植物 / 矮化 |
Research Abstract |
植物の篩管長距離輸送RNA(phloem transportRNA, phtRNA)として報告されているGIBBRE LLIC ACID INSENSITVE, GAI)が非phtRNAである遺伝子と融合遺伝子とした場合に、その転写物がphtRNAとして機能するかを接ぎ木実験で検討した。 非phtRNAであるシロイヌナズナLEAFY(LFY)にΔDELLA-GAI(gai)を融合し、カリフラワーモザイクウイルス35Sプロモーターでドライブするコンストラクトを作製した。この融合遺伝子をタバコ(ベンサミアナ)にアグロバクテリウム法により導入し、それらのT2ホモ個体を得た。そのうちの発現量の多い系統を台木としてWTタバコを接ぎ木したところ、RT-PCRにて上記の融合遺伝子mRNAが穂木に輸送されたことを確認した。これらの結果から、GAIにおけるphtRNAドメインは非phtRNAを輸送できるパワーを有していることが確認された。さらに、gai台木に接ぎ木した穂木が倭化することを一部確認したことから、輸送されたgai-mRNAが翻訳されて機能するものと考えられた。 そこで、融合輸送される遺伝子のみならず、輸送されたgai-mRNAが穂木側で翻訳されることを解析するため、gaiにT7タグを付加したgaiを作製して、マウス抗体での検出を試みる計画である。
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