2007 Fiscal Year Annual Research Report
自家不和合性の自他認識に関わる新たな分子遺伝機構の解明
Project/Area Number |
19380005
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
神山 康夫 Mie University, 大学院・生物資源学研究科, 特任教授 (80024579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
掛田 克行 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 准教授 (50221867)
土屋 亨 三重大学, 生命科学研究支援センター, 准教授 (30293806)
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Keywords | 自家不和合性 / ヒルガオ科 / Ipomoea属 / サツマイモ野生種 / 生殖様式 / 分子遺伝学 / ゲノム解析 |
Research Abstract |
植物の自家不和合性は,自家受精を抑制し他家受粉により集団内の遺伝的多様性を維持する機構であり植物のファミリー(科)ごとにそれぞれ異なる不和合性機構が進化的に確立されてきた。ヒルガオ科では今までに報告されていない新たな分子機構が関与していると考えられる。本研究では,ヒルガオ科サツマイモ野生種の自家不和合性に関与する遺伝子を明らかにするため,遺伝子地図に基づくポジショナル、クローニング法により得た3種のSハプロタイプ(Sc,S3,S29)のクローンについてゲノム解析を行った。自家和合性変異体のScハプロタイプでは,自家不和合性候補遺伝子のプロモーター領域に変異が認められたことから,遺伝子発現の変化が示唆された。また,優性のSハプロタイプほどS遺伝子座領域のゲノムサイズが大きいことが明らかにされ,劣性から優性の方向にS遺伝子座が分化したと推測された。さらに,これまでに単離されているS遺伝子候補について形質転換による機能証明を目的とし,S1ハプロタイプのゲノムDNAおよびcDNAを用いて,柱頭側S候補遺伝子2種類(S1SE2およびS1SEA)と葯側S候補遺伝子1種類(S1AB2)のセンスコンストラクトを作成し,これらをアグロバクテリウム法により劣性のS10ホモ型個体のEmbryogenicカルスに遺伝子導入をした。現在,それらの選抜培養を行っているが,すでに一部の形質転換カルスからS1SE2伝子導入個体が得られている。今後,これらの形質転換植物が開花次第,受粉試験によるS表現型の調査を行う予定である。また,各S候補遺伝子産物のin vitro合成と抗体作成を行いタンパク質レベルでの発現解析が進行中である。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Barley grain with adhering hulls is controlled by an ERF family transcription factor gene regulating a lipid biosynthesis pathway2008
Author(s)
Taketa S, Amano S, Tsujino Y, Sato T, Saisho D, Kakeda K, Nomura M, Suzuki T, Matsumoto T, Sato K, Kanamori H, Kawasaki S, Takeda K.
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Journal Title
Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A. 105
Pages: 4062-4067
Peer Reviewed
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