2009 Fiscal Year Annual Research Report
カーネーションを用いたエチレン主導型老化花きの分子機構の研究
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19380024
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
佐藤 茂 Kyoto Prefectural University, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (40108428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小杉 祐介 香川大学, 農学部, 准教授 (80325323)
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Keywords | 花き園芸学 / カーネーション / 開花 / 花の老化 / エチレン / クリマクテリック型 / 花弁細胞 / 萎れ |
Research Abstract |
エチレン主導型老化花きであるカーネーションを用いて,(1) カーネーションのACC合成酵素ゲノムDNAをタバコに導入する実験を行い,クリマクテリック型エチレン生成の成立を解明する,(2) 開花花弁細胞において発現が特異的に変化する遺伝子の解析を行って,花弁の伸長と展開時に特異的に発現する遺伝子を明らかにし,次世代型高品質花き「ゆっくり咲く花」の作出の標的遺伝子を提案する,ことを目的にした. (1) については,カーネーションのACC合成酵素遺伝子(DcACS1aとDcACS1b)のプロモーター領域を含むゲノムDNAをAgrobacterium法によってタバコに導入した.開花させてT1種子を取得し,現在解析中である. (2) については,4種類のキシログルカングルコシル転移酵素/加水分解酵素(XTH)遺伝子,3種類エクスパンシン(EXP)遺伝子,1種のスクロース合成酵素遺伝子(DcSUS1)を単離して構造を解析し,花弁の伸長成長と展開成長時における発現特性を明らかにした(投稿準備中).「ゆっくり咲く花」作出の標的遺伝子として,XTH遺伝子とSUS遺伝子を明らかにすることができた.
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